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2011/06/30 Thu
経済産業省原子力安全・保安院は、東京電力福島第一原発事故で記者会見の報道対応を務める西山英彦審議官を、森山善範・原子力災害対策監に交代させた。事実上の更迭だ。西山審議官は週刊誌で女性問題が報道され、海江田万里経産相から23日に厳重注意を受けていた。

2011/06/29 Wed
復興相新設に伴う菅首相の内閣人事に、閣僚からも首相の人事手法への批判が続出した。玄葉国家戦略相が「与野党交渉のハードルを高くした。引き抜きの意図が分からない」と述べ、自民党の浜田和幸参院議員の総務政務官への起用に強い疑問を呈した。中野国家公安委員長は「昨日の一連のことは、想定外のことが多く、コメントしにくい」と述べた。

2011/06/28 Tue
東電の「電力使用状況グラフ」の使用率数値が、水増しされていることが分かった。「ピーク時供給力」を、稼働可能な設備のフルの容量ではなく、そのつど東電が恣意的に決めた「供給目安」の数字とすることで分母を減らすのがその手口で、実際より15%も上乗せされている日もあった。この指摘に対して東電は「確かに『本日のピーク時供給力』というのは分かりにくいですね。それとは別に本当の『最大供給能力』というのがあるのは事実です」と認めている。

2011/06/27 Mon
与野党では、菅首相が「脱・原発」を掲げて衆院を解散するのではないかという観測も出ている。「8月末に首相が『原発か非原発か』という国民投票的な衆院解散・総選挙を断行する可能性がある」自民党の山崎拓・前副総裁は山崎派総会で、国民新党の亀井代表との会談で聞いたとして、こんな見通しを披露した。首相に近い民主党議員でも「原発の是非を争点に首相が解散し、与野党問わずに世代交代を進める」と同僚議員らに吹聴している若手もいる。

2011/06/26 Sun
東京電力福島第一原子力発電所3号機の水素爆発について、東京電力が爆発の予兆データを前日につかんでいながら経済産業省原子力安全・保安院や自治体に法令に基づく通報をしていなかった。保安院がウェブサイトで公表した原子力災害対策特別措置法第10条による東電からの通報資料でわかった。危機対応時に政府と重要な情報の共有、連携ができていなかった疑いがある。

2011/06/25 Sat
埼玉県熊谷市で39・8度と6月の国内最高気温を観測するなど猛暑に見舞われた関東地方では、東京電力管内の最大電力需要が、午後2時に4389万キロ・ワットと今夏最大に上昇した。東電の電力供給力は、最大4790万キロ・ワットで、供給余力は一時、約9%となった。

2011/06/24 Fri
財務省は、東日本大震災の復興支援のために、ヤマトホールディングスが今年度に行う「宅配荷物一つあたり10円」の寄付について、法人税を軽減する優遇税制の対象とする方針を固め、官報で告示する。一企業が中心となる寄付活動を、税制で後押しするのはきわめて異例のことだ。震災関連で、個別の団体を指定寄付金の受け皿として認定するのは、中央共同募金会に次いで2例目。

2011/06/23 Thu
熱中症で救急搬送された人は19日までの3週間に全国で685人にのぼり、うち沖縄県の女性1人が死亡したことが、総務省消防庁の調査でわかった。九州・山口地方の今夏の気温は平年並みか、平年より高くなる見込み。節電のためエアコンの使用を控える家庭も多くなりそうで、関係者はこまめな水分補給などを呼びかけている。

2011/06/22 Wed
東日本大震災による東京電力福島第一原子力発電所事故の影響で、関西電力の株価が下落し、大阪市の資産が震災前に比べて約590億円目減りしている。市は全株式の約9%を保有する筆頭株主。2005年以降、毎年約50億円の配当を得てきたが、今年度の業績が反映される11月の中間配当以降は減収の可能性もあり、財政難の市にとって思わぬ打撃になりそうだ。

2011/06/21 Tue
岩手県の達増拓也知事は、辞任表明した菅直人首相が辞任の時期を明確にしないことについて「そういうことが国の最高中枢でいつまでも認められるようでは政治、国、日本に対する信頼が低下する。亡国の危機に今の日本は直面している」と厳しく批判した。「首相の辞任表明は不信任案の可決を避けるためだったとしてメドが立たないうちは辞めないという論理を振りかざすのは人としてどうかと思わざるを得ない」とも述べた。

2011/06/20 Mon
菅政権が国会に提出した法案について、西岡武夫参院議長が参院での審議を認めないと表明した。議長による前例のない「審議拒否宣言」だ。西岡氏は執拗に菅直人首相の辞任を求めており、法案審議を人質にとって辞任を迫っているとの見方もある。専門家からは「議長権限の乱用だ」との批判が出ている。

2011/06/19 Sun
国際原子力機関(IAEA)は、東京電力福島第一原発の事故調査のために来日した調査団の最終報告書をまとめ、加盟国に配布した。同原発の津波対策などが不十分だったことを改めて指摘し、日本の複雑な組織が緊急対応を遅らせる可能性にも言及。安全規制当局の「独立や役割の明確化」の確保も求めた。

2011/06/18 Sat
トヨタ自動車の株主総会が、愛知県豊田市の本社であった。豊田章男社長は東日本大震災の被災地について「元通りになるまで時間がかかるが、自動車メーカーにできることは、これからも東北で車づくりを続けること。雇用も含め長期的、継続的に地域に貢献したい」と述べた。

2011/06/17 Fri
枝野官房長官は、東京電力福島第一原子力発電所事故に伴う警戒区域と計画的避難区域以外の一部地域で、年間の積算放射線量が20ミリ・シーベルトを超えると推定される地点を「特定避難勧奨地点」とし、住民に注意を喚起し、避難を支援、促進すると発表した。

2011/06/16 Thu
南米ペルーで、軍警察の特別施設に収監中のフジモリ元大統領の担当医が、フジモリ氏が抑うつ症で、最近4カ月で体重が15キロ減ったと語った。一方、大統領選に当選したウマラ氏は地元メディアに、「人道的な見地から恩赦もあり得る」と語り、ペラレス検事総長も「不治の病の場合は恩赦もありえる」と発言、恩赦が現実味を帯びてきた。

2011/06/15 Wed
産業ロボット大手の安川電機(北九州市)は、今月下旬から風力向け大型発電機を新たに売り出すと発表した。発電機は高さ約3メートル、重さ17.5トン。風車の回転に合わせて電気をおこす。機械部分を水で冷やす仕組みにして従来の発電機より小型になり、発電効率もよくなったという。

2011/06/14 Tue
プロ野球タイ記録の通算286セーブを成した中日の岩瀬仁紀投手。野球強豪校ではない愛知県立西尾東高出身で、愛知大時代までは全国的に無名の選手だった左腕が、野球界を代表する抑え投手に上り詰めた。絶対的な守護神に成長したのは、社会人時代に覚えた高速スライダーという「魔球」の存在があったからだ。

2011/06/13 Mon
「もう一つの震災」から3カ月――。東日本大震災の約13時間後、約2時間の間に震度6の揺れに3度見舞われた長野県栄村で、復興が進む。200棟が全半壊。東北の惨状にかすみがちだが、高齢化率45%の過疎の村は、もとの暮らしを取り戻そうと懸命だ。

2011/06/12 Sun
仙谷由人官房副長官(民主党代表代行)は、菅首相の退陣時期について、「次のステップに進むために身を投げ出してもらうしかない。ある種のけじめをつけないといけない。政治が第2ステージに入っているのに、首相本人が無理に頑張り抜くと、本人のためにも良くない」と述べ、できるだけ早期の退陣が望ましいとの考えを表明した。

2011/06/11 Sat
関西電力の節電要請について、大阪府の橋下徹知事は、「関西広域連合として節電対策を打ち出すために、関電側に早い段階から電力需要のデータ開示などを求めてきたのに、一切の答えがなかった。この期に及んで15%の節電と言われても、まったく納得できない。僕は協力するつもりはない」と、怒りをぶちまけた。

2011/06/10 Fri
東日本大震災の影響で電力不足が懸念される今年の夏。エアコンの使用を控えたり、設定温度を引き上げたりするなど職場や学校、家庭でも節電が求められるが、心配なのが熱中症だ。暑さに弱い高齢者や持病のある人はもちろんだが、「従来は発症しなかった人もリスクが高まる可能性がある」と専門家は注意を呼びかけている。

2011/06/09 Thu
民主党は、参院に新設する東日本大震災復興特別委員会の委員長に、同党の柳田稔元法相を充てる人事を内定した。ただ、柳田氏は法相だった昨年11月、「国会軽視」と受け取れる発言をしたとして菅首相に更迭された経緯があり、自民党からは人事に反発の声が出ている。

2011/06/08 Wed
東京電力福島第一原子力発電所の事故について、政府が国際原子力機関に提出する報告書は、破損した1〜3号機の原子炉圧力容器の底部から溶融した核燃料が漏れ出し、格納容器内に堆積している可能性を指摘した。格納容器まで溶けた核燃料が落下する現象は「メルトスルー」(原子炉貫通)と呼ばれ、「メルトダウン」(炉心溶融)を上回る最悪の事象。政府が公式にメルトスルーの可能性を認めたのは初めて。

2011/06/07 Tue
今年は全国的に梅雨入りが平年よりも早い。昨年の猛暑の原因になったラニーニャ現象の名残で、フィリピン付近の海水温が高く、太平洋高気圧が発達。日本側に張り出し、従来は日本の南の海上にある梅雨前線が北に押し上げられたとみられる。

2011/06/06 Mon
菅首相が夏までに退陣するとの見方が強まった。首相をはじめ、菅政権幹部は、一斉に早期退陣に言及し始めた。ただ、首相が再び言を左右にするのではないかとの疑念は強い。退陣への道筋をどう具体化していくのか、首相側、反菅勢力の双方が戦略を練り始めた。「首相が辞める前提で話されたのは事実だ」岡田幹事長は「首相の退陣が前提ではない」としていたこれまでの主張を修正した。

2011/06/05 Sun
菅直人首相の退陣問題で、菅首相と鳩山由紀夫前首相の間で交わされた確認文書作成に、首相側の立場で加わっていた北沢俊美防衛相が、文書は首相の辞任を前提に作られたことを明かした。菅首相は参院予算委員会で、会談は「退陣の約束にはなっていない」と発言、政権維持に意欲を示した。文書作成に携わった“証人”の発言だけに、首相はピンチに追い込まれそうだ。

2011/06/04 Sat
菅首相が早期退陣を否定したことを受け、民主党の鳩山前首相は、「不信任案が出る直前には『辞める』と言い、否決されたら『辞めない』と言う。こんなペテン師まがいのことを、時の首相がしてはいけない。人間としての基本にもとる行為だ」と菅首相に対する怒りをぶちまけた。鳩山氏は、首相との会談で2011年度第2次補正予算案の編成などにめどがついた段階で辞任するとの言質をとった、と改めて強調した。

2011/06/03 Fri
菅直人首相が、震災対応に一定のめどがついた段階で辞任する意向を表明したのは、内閣不信任決議案に対して民主党内から造反の動きが広がり、退陣に言及しなければ収拾がつかないと判断したためだ。菅首相の辞任の時期について鳩山前首相は、「採決の直前に菅首相と会って、復興基本法の成立と、第2次補正予算案の早期編成のめどがついた時点で、お辞め頂くことで折り合いがついた」と述べた。

2011/06/02 Thu
東京電力福島第一原子力発電所の事故について、津波と地震による複合災害への対応が不十分だったことを指摘する内容の報告書原案をまとめた国際原子力機関(IAEA)の調査団が、首相官邸を訪ねて細野豪志首相補佐官に報告書の概要を手渡した。事故対応の責任の所在が不明確で、規制当局の独立性も必要と指摘した。

2011/06/01 Tue
枝野官房長官は、自民党などが衆院に提出を予定している内閣不信任決議案について、「与党において粛々と否決して頂けるものと信じている。不信任を求めている人は、可決後にどういう政権、どういう枠組みを作ろうとしているか先のことを考えているのか」と批判した。また、民主党の小沢元代表が不信任案に同調していることについて、「そういった行動を取るとは到底想像できない」と述べた。

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