伊吹山地は滋賀県と岐阜県の県境に南北に連なっている高さ1,000〜1,300メートル余りの山なみである。
伊吹山はその南端に位置し、1,377.4メートルあって、滋賀県の最高峰である。
伊吹山の地層は、日本全国が海底であった古生代(2.5億年前)に形成されており、
古生代の末期から中生代の初めにかけての大造山運動により、
日本の大部分が海上に姿を現した際、伊吹山も誕生した。
このことは古生代二畳期の石灰岩中にウミユリやフズリナ類の化石が見られることや、
伊吹山から8キロメートル東方の妙ケ谷に、
モノチスという中生代三畳紀(1億8千万年前)の貝化石が発見されたことからも明らかである。
その後、伊吹山には衝上断層(押しかぶせ断層)が起こり、山頂付近は石灰岩層でおおわれた。
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