夢窓国師の庭園(Anlake)

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夢窓疎石一行が初めて当地を訪れ、高田川のほとりで斧を研いでいる一人の鹿子柄の着物を着た一人の老婆に出会った。
いつまでも斧を研いでいたので、夢窓疎石がいつまで研ぐのかを尋ねると、老婆は針になるまで研ぐという。
この出会いがあった付近には現在よきとぎ橋が架かっている。疎石一行はさらに川沿いの道を歩んだが、とうとう道に迷ってしまった。
川の畔でどうしたものかと思案していると、白馬にまたがった一人の女性に出会った。道を尋ねたが返答が無い。
そこで夢窓疎石が空蝉(うつせみ)のもぬけのからか言問えば「山路をだにもおしへざりけり 」と一首の歌を詠んだ。
すると白馬の女性は「おしゆともまことの道はよもゆかじ我を見てさへ迷うおんみは」
と返歌し、こつ然と姿を消してしまった。そして付近の巌上に身の丈6センチ足らずの黄金の仏像が現れた。
夢窓疎石はその像をご本尊として水月場を建立されて修行にはげまれた。
虎渓山の北西に、毎年正月になると金色の鶏が現れて鳴くといわれている塚があった。
この塚に詣でると不思議と病が平癒するといわれ、多くの老若男女が参詣していた。
この塚は仏徳禅師荼毘の跡であり、盗掘や付近の堰堤工事の際に壊れてしまい現在は跡形もない。

揺れる波の画像夢窓国師の庭園2
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