小泉総理の好きな格言のひとつに「無信不立(信無くば立たず)」があります。
論語の下篇「顔淵」の言葉で、弟子の子貢(しこう)が政治について尋ねたところ、
孔子は「食料を十分にし軍備を十分にして、
人民には信頼を持たせることだ」と答えました。
子貢が三つの中でやむを得ず捨てるなら、どれが先か問うと「軍備を捨てる」、
さらに残った二つのうちではどちらかと問うと、「食料を捨てる。」と答えました。
その理由を問われて、「食料がなければ人は死ぬが、昔から誰にも死はある。
人民は信頼がなければ安定しない(民無信不立)」と語ったといいます。
このほか、佐藤一斎(さとういっさい)の言志四録(げんししろく)の
「少(わか)くして学べば壮にして為すことあり。壮にして学べば老いて衰えず。
老いて学べば死して朽ちず。」があります。
この佐藤一斎の出身がフロゴルファー猿のすぐ近くですが、
実は小泉総理の話があるまではよく知りませんでした。